体の言葉が入ることわざと慣用句を35個、部位ごとに集めました。「耳が痛い」「鼻が高い」のように、体の言葉で気持ちを表す言い方は、ふだんの会話でもよく使います。
頭と顔のことわざ
- 頭かくして尻かくさず(あたまかくしてしりかくさず)
悪事や欠点を一部だけかくして、すべてをかくしていると思い込んでいること。 - 顔が広い(かおがひろい)
知り合いが多いこと。 - 鼻が高い(はながたかい)
とくいになること。 - 髭の塵を払う(ひげのちりをはらう)
勢力のある人にこびへつらうたとえ。
目のことわざ
- 目くそ鼻くそを笑う(めくそはなくそをわらう)
自分の欠点に気づかず、人の欠点を笑うこと。 - 目は口ほどにものを言う(めはくちほどにものをいう)
気持ちのこもった目つきは、言葉で伝えるのと同じくらい気持ちが伝わるということ。 - 目から鱗が落ちる(めからうろこがおちる)
あることがきっかけとなって、わからなかったことの実態が、突然はっきりわかるようになるたとえ。 - 目の中に入れても痛くない(めのなかにいれてもいたくない)
むやみにかわいくてたまらないようす。 - 二階から目薬(にかいからめぐすり)
思うようにいかず、もどかしいこと。
耳のことわざ
- 壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)
ないしょ話や秘密は他人にもれやすいこと。 - 耳に胼胝ができる(みみにたこができる)
同じことを何度も聞かされて、うんざりすることのたとえ。 - 耳が痛い(みみがいたい)
自分の弱いところを言われて、聞くのがつらいこと。 - 寝耳に水(ねみみにみず)
突然のできごとにおどろくことのたとえ。
口・舌・歯のことわざ
- 口はわざわいの門(くちはわざわいのかど)
うっかり必要のないことを話すと、それが災難のもとになることがあるので、言葉には気をつけなさいということ。 - 良薬は口に苦し(りょうやくはくちににがし)
人からの注意は聞いていてつらいものだが、自分のためになるものだから、素直に聞いた方が良いということ。 - 人の口には戸は立てられぬ(ひとのくちにはとはたてられぬ)
うわさ話が世間に広がることは防ぎようがないこと。 - 口がすべる(くちがすべる)
言ってはいけないことを、ついうっかり言ってしまうこと。 - 開いた口が塞がらない(あいたくちがふさがらない)
相手の言ったこと、したことなどが、あまりにもばかばかしく、あきれてものも言えないようす。 - 舌を巻く(したをまく)
あまりにすばらしくて、とてもおどろき感心すること。 - 奥歯に物が挟まったよう(おくばにものがはさまったよう)
思っていることを素直に言わないために何か隠しているようで、なんとなくすっきりしないようす。 - 歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ)
相手におもねることもなく、思ったことを素直に言うこと。 - 喉元すぎれば熱さを忘れる(のどもとすぎればあつさをわすれる)
苦しいことも過ぎてしまえば忘れてしまうということ。
手と腕のことわざ
- 手に汗を握る(てにあせをにぎる)
どうなるかと、はらはらどきどきしながら見ること。 - 腕が鳴る(うでがなる)
自分の力を見せたくて、うずうずすること。 - のれんに腕おし(のれんにうでおし)
なんの手ごたえも張り合いもないことのたとえ。
足のことわざ
- 足が棒になる(あしがぼうになる)
長く歩いたり立ったりして、足がとてもつかれること。 - 揚げ足を取る(あげあしをとる)
人の言いまちがいや、ことばじりをとらえて、からかったり責めたりすること。 - 足を洗う(あしをあらう)
よくない仕事や仲間から、ぬけ出すこと。
首・胸・腹・骨のことわざ
- 首を長くして待つ(くびをながくしてまつ)
今か今かと、とても楽しみに待つこと。 - 胸をなでおろす(むねをなでおろす)
心配ごとがなくなって、ほっとすること。 - 腹を割って話す(はらをわってはなす)
かくしごとをせず、本当の気持ちを話すこと。 - 背に腹はかえられぬ(せにはらはかえられぬ)
大事なことを守るためには、ほかのものを多少は犠牲にしてもやむを得ないことのたとえ。 - 骨折り損のくたびれもうけ(ほねおりぞんのくたびれもうけ)
苦労したのに、何の得もなく、ただ疲れただけということ。 - 骨が折れる(ほねがおれる)
とても苦労すること。 - 断腸の思い(だんちょうのおもい)
きわめてつらく悲しい思いのたとえ。
