数字が入ることわざ、慣用句、四字熟語を54個、数字ごとに集めました。「石の上にも三年」のように、大きな数字が「とても長い」「とても多い」を表すことがあるのも、ことわざのおもしろいところです。
「一」が入ることわざ
- 一か八か(いちかばちか)
運を天にまかせて、思い切ってものごとをやるときにいうことば。 - 一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)
一つの災難をようやく切り抜けて安心したところへ、すぐにまた別の災難が襲ってくること。 - 一文惜しみの百知らず(いちもんおしみのひゃくしらず)
目先のわずかな金を惜しみ、後で大損をする愚行のたとえ。 - 一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)
才知のきわめてすぐれているたとえ。 - 一挙両得(いっきょりょうとく)
一つのことをして、同時に二つの利益を得ること。 - 一刻千金(いっこくせんきん)
貴重な時や楽しい時が、過ぎ去りやすいことを惜しんでいうことば。 - 一所懸命(いっしょけんめい)
熱心に力を注ぐようすのたとえ。 - 一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)
どんなに小さくて弱いものにも、それぞれ意地や考えがあるということ。 - 一寸先は闇(いっすんさきはやみ)
この先どうなるかは、まったくわからないということ。 - 一目置く(いちもくおく)
自分よりすぐれていると認めて、うやまうこと。 - 一網打尽(いちもうだじん)
悪者などを、一度にまとめてつかまえること。 - ローマは一日にして成らず(ろーまはいちにちにしてならず)
立派な成功は長い時間と努力を重ねなければならないということ。
「二」が入ることわざ
- 二兎を追うものは一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず)
二つのことを同時にうまくやろうと欲を出すと、結局はどちらも失敗したり、中途半端に終わったりすることのたとえ。 - 二の足を踏む(にのあしをふむ)
思い切れずに、ためらうこと。 - 二階から目薬(にかいからめぐすり)
思うようにいかず、もどかしいこと。 - 天は二物を与えず(てんはにぶつをあたえず)
一人の人間が、いくつもの長所を持つことはない。 - 人を呪わば穴二つ(ひとをのろわばあなふたつ)
人をおとしいれようとすれば、いつか自分の身にはね返ってくるということ。
「三」が入ることわざ
- 石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
つらいことでも、しんぼう強く努力すれば、必ずむくわれるということ。 - 三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)
平凡な人でも三人集まって相談すれば、よい考えが出てくること。 - 早起きは三文の徳(はやおきはさんもんのとく)
朝早く起きると、何か良いことがあるということのたとえ。 - 仏の顔も三度(ほとけのかおもさんど)
どんなにおだやかな人でも、何度もひどいことをされたらおこり出すということ。 - 三日坊主(みっかぼうず)
飽きやすくて、何をしても長続きしないことのたとえ。 - 三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで)
小さいころの性格は、年をとってもかわらないということ。 - 三度目の正直(さんどめのしょうじき)
一度目、二度目は失敗しても、三度目にはうまくいくということ。 - 三顧の礼(さんこのれい)
地位ある人や目上の人が、ある人に仕事を引き受けてもらうために、何度も足を運び、礼を尽くして頼み込むこと。 - 桃栗三年柿八年(ももくりさんねんかきはちねん)
何事も良い結果が出るまでには、それなりの時間がかかるというたとえ。 - 朝三暮四(ちょうさんぼし)
口先でうまくだますこと。 - 盗人にも三分の理(ぬすびとにもさんぶのり)
どんなことでも、理屈をつけようと思えば、なんとかこじつけられるというたとえ。 - 孟母三遷(もうぼさんせん)
子どもの教育には、良い環境を与えることが大切だという教え。 - 三十六計逃げるに如かず(さんじゅうろっけいにげるにしかず)
数多い作戦の中でも、分が悪いときには逃げるのが最上の策だという中国の兵法書のことばから、困ったときには、そのことを避けるのが一番だということ。 - 世の中は三日見ぬ間の桜かな(よのなかはみっかみぬまのさくらかな)
桜が三日見ないでいると散ってしまうように、世の中は移り変わりが激しいということ。
「四」「五」が入ることわざ
- 四面楚歌(しめんそか)
周囲すべてが敵や反対する者ばかりで、助けてくれる者もなく孤立すること。 - 五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ)
少しの違いだけで大差がないこと。 - 五里霧中(ごりむちゅう)
どうすればいいのか判断がつかず、見通しも方針もまったく立たないこと。
「七」「八」「九」が入ることわざ
- なくて七癖(なくてななくせ)
だれにでも癖はあるものだということ。 - 七転び八起き(ななころびやおき)
何回失敗してもくじけず頑張るようす。 - 七度尋ねて人を疑え(ななどたずねてひとをうたがえ)
物が見当たらない時は、人を疑う前に自分でよく探してみるべきであるということ。 - 人の噂も七十五日(ひとのうわさもしちじゅうごにち)
うわさは長続きしないから、あまり気にする必要はないというたとえ。 - 腹八分目に医者いらず(はらはちぶんめにいしゃいらず)
おなかいっぱいまで食べず、少しひかえめにしておけば健康でいられるということ。 - 当たるも八卦、当たらぬも八卦(あたるもはっけあたらぬもはっけ)
占いは当たることもあれば、はずれることもある。 - 口八丁手八丁(くちはっちょうてはっちょう)
しゃべることも、することも、おおいに達者なこと。 - 九死に一生を得る(きゅうしにいっしょうをえる)
とうてい助からないだろうと思われた危険な状態から、奇跡的に生き延びる。
「十」が入ることわざ
- 十人十色(じゅうにんといろ)
人は一人一人姿かたちが違うように、好みや考え方もそれぞれ異なるということ。
「百」が入ることわざ
- 百聞は一見にしかず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)
人から繰り返し聞いたり教わったりしても、一度でも実際に自分で見た方がずっとよくわかること。 - 雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまでおどりわすれず)
幼いとき身につけた習慣は、年をとってもなかなか直らないというたとえ。 - 百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)
悪人たちがはびこって、醜い行いをすること。 - 百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう)
うった矢や弾がすべて当たること。
「千」「万」が入ることわざ
- 千里の道も一歩から(せんりのみちもいっぽから)
どんな大事業でも、はじめはごく手近なところから始まるというたとえ。 - 海千山千(うみせんやません)
経験が豊かで抜け目なく、したたかなこと。 - 牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)
怠けずに努力し続ければ、必ず成果が得られるということ。 - 悪事千里を走る(あくじせんりをはしる)
悪い行いやうわさは、千里の距離を走るようにすぐに世間に知れ渡ること。 - 千里眼(せんりがん)
千里も先が見えるということから、遠くのこと、将来のこと、人の心の内などを見通す力。 - 千慮の一失(せんりょのいっしつ)
いかに思慮深い人でも、ときにはしくじったりすることがあるということ。 - 万事休す(ばんじきゅうす)
これ以上手の打ちようがなく、もうだめだ、おしまいだというたとえ。
